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2009年12月8日19:51

その手紙は、まだ書きかけだった様で、机の引き出しに入っていた便箋に挟まったままだったそうです。
余命を告知され、死を覚悟した兄が、それでも希望を持って病気と闘うつもりだった事が読み取れる手紙でした。

私は、兄が癌だった事を聞かされた際、決して弱みを見せる事のなかった兄にとっては、
元気な内に事故で死ねて本望だったかもしれない、と思いました。

「何もしなければ2ヶ月持つかどうか、化学療法も殆どが延命にしかならない」
と告知された直後の事故だったので、自死に近いものがあったのではないかと、即死状態だったので、
苦しまずに逝けてよかったのだと思う事で、自分を納得させていたところがありました。

・・・が、兄はそこで死ぬつもりなどなかった!

淡々と綴られた文の中から、死にたくない!死にたくない!一日でも長く生きたい!!
という兄の叫びが聞こえる様で、妻子を残して逝かなければならなかった兄の無念さを想うと、
もう平静を保つ事が出来ませんでした。

言い訳になりますが、私は勿論、人前で泣いた事などありませんでした。
と言うか、自分の記憶にある限りでは、泣いた事がありませんでした。
(次男が無事に生まれた時は、さすがに目頭が熱くなりましたが)
なのに、勝手に涙が出るのです。

私は義姉に悟られたくないので、背を向けて片づけを続けました。
私を呼ぶ声が聞こえましたが、振り返る事など出来ず、無言で作業を続けるしかありませんでした。
すると彼女は、後ろから優しく抱き締めてくれ・・・私はついに号泣してしまいました。
子供達が、何事かと飛んでくる程でした。

自宅を私に遺した理由も、ちゃんと書いてありました。

まだ若い義姉が、残りの長い人生を独りで悲しみを抱えて生きていく事は望まない。
自分の事など忘れてやり直して欲しいから、思い出が残るものは遺さない、と。
マンションは私の手で処分するように、売却で得たお金は長い間(?)私が家庭を支えた事への対価なので(そんな事・・・!)好きに使え。私も兄に囚われてはいけない、とにかく忘れろ、と。

・・・黙って抱きしめてくれた義姉の行動があまりにも自然で、頭まで撫でられて。
やはり私は、彼女にとって大きな子供でしかないのだと感じました。

最後まで情けなくてすみません。


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